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歯内療法を成功させるために必要な知識と最新のテクニック 1:00 PM
歯内療法を成功させるために必要な知識と最新のテクニック @ つくば国際会議場 4階 中会議室405
7月 30日 1:00 PM ~ 4:00 PM
◆研究会チラシ・お申込みは こちら 講  師: 日本大学松戸歯学部付属病院 マイクロスープ特診外来 臨床教授 辻本 恭久 先生 症例報告 牛久市・中澤歯科医院 院長  中澤 弘貴 先生 日  程: 13:00      ~   14:30           辻本恭久先生のご講演 ※15分ほどの休憩 14:45      ~   15:45           中澤弘貴先生の臨床報告 15:45      ~   16:00           ディスカッション & 質疑応答 座  長: 阿見町・ピアシティ歯科クリニック 院長 寺澤 秀朗 先生 対  象: 歯科医師、歯科衛生士 定  員: 50人(先着申込順)※ 定員を超えてご参加いただけない場合にのみ、ご連絡いたします 参 加 費  : 無料 駐 車 場 :駐車場は、近隣の有料駐車場をご利用ください。なお、駐車料金は各自ご負担ください。 ●当日はマニー株式会社のご協力のもと、辻本先生がご開発されたNi-Tiロータリーファイル「JIZAI」などを展示いただきますので、ぜひともご来場ください! 【辻本 恭久 先生からのメッセージ】 患者さんの歯の痛みを消失させ、健全な口腔機能を営ませることが、われわれ歯科医師が患者さんの健康に貢献できる医療行為の一つです。歯髄の痛みを除去し歯の修復を行うステージ、すなわち、う蝕処置に伴う間接覆髄法や直接覆髄法ですが、これらは歯髄保存処置法として行われてきました。一方、以前は歯髄除去療法として扱われていた断髄法ですが、近年では一部断髄、全部断髄も、歯髄保存療法として扱われるようになり、教育もそのように変化しました。これには、以前までの目視下の治療と違った、マイクロスコープ下での診断ならびに治療が大いに役立っています。 また、MTAセメントの開発ももちろん関わっています。CBCTが開発され、NiTiロータリーファイルが開発・改良され、MTAセメントが開発されたことによって歯内療法の世界は大きく変わりましたし、成功率も上がりました。CBCTから得られる情報によって、患歯の歯根ならびに根管形態を把握することが出来るようになりました。Ni-Tiロータリーファイルを使用することで、従来ステンレススチールファイルの使用で引き起こされた、レッジ(ステップ)やトランスポーテーション(根管変位)を抑制することが出来るようになりました。根管に穿孔部があってもMTAセメントで填塞することによって、セメント質様組織と歯根膜の回復をさせることが可能になりました。様々な器具・器材が開発され、根管内に破折してしまったファイルなどの除去も容易になりました。 これらの歯内療法,根管治療における最新の知識とテクニックを、臨床例(動画)を通じて先生方に解説させていただきます。 【辻本 恭久 先生 ご略歴】 1955年3月20日生まれ(北海道、留萌市) 1973年    東邦大学付属東邦高校卒業 1979年    日本大学松戸歯学部卒業 1983年    日本大学大学院松戸歯学研究科修了 歯学博士 1983年    日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 助手 1986年    日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 専任講師 1987~1989年 米国Forsyth Dental Center客員研究員 1995年    日本大学大学院松戸歯学研究科 合教員 2005~2007年 松本歯科大学第二歯科保存学講座 教授(非常勤) 2006年    日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 助教授 2007年    日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 准教授 2010年    日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 診療教授 2010~2018年 日本顕微鏡歯科学会 会長 2012~2017年 日本ウェルネス歯科衛生専門学校 校長 2018~2020年 日本大学松戸歯学部先端歯科治療学講座 教授 2019~2020年 日本大学大学院松戸歯学研究科 ○合教員 2020年~   日本大学松戸歯学部付属病院マイクロスコープ特診外来 臨床教授 2021年~   松本歯科大学 臨床教授 主な学会資格 日本歯科保存学会 専門医、指導医 日本歯内療法学会 専門医、指導医 日本顕微鏡歯科学会 指導医 先端歯科画像研究会 CBCT認定医 【中澤 弘貴 先生 主な学会資格 & 症例報告抄録】 日本大学松戸歯学部 歯内療法学講座 アカデミックアドバイザー(旧兼任講師) 茨城歯科専門学校  歯内療法学講師 日本歯内療法学会  専門医 日本歯科保存学会  認定医 日本顕微鏡歯科学会 認定医 ●抄録 根管治療を成功に導くためには、根管系を適切に拡大形成・洗浄・充填することが重要です。しかし、根管系は複雑で、同歯種間でも個体差が大きいことは、周知の事実です。 上顎小臼歯のイスマス・フィン、上顎第一大臼歯近心頬側根の2根管性、上顎第二大臼歯の歯根癒合、下顎第一大臼歯の4根管性、下顎第二大臼歯の樋状根などに代表されるそれらの形態についても予め十分に理解することが、根管治療の成功率の向上に寄与すると考えられます。根管の三次元的な構造を理解せずに治療を行うと、根管の未探索、器具破折、穿孔などの偶発症が発生する可能性があるので、知識と技術の習得が重要であると考えます。 ●注意すべき歯種の解剖学的形態と症例 日本人の各歯種における歯根および根管の解剖学的形態を検討した過去の論文では、対象としてヒト抜去歯を用いている事が多く、人種・年齢・性差・抜歯の原因などの情報が乏しい場合があります。今回は、CTを使用した各歯種における報告をもとに、それぞれの注意すべき解剖学的特徴と実際の症例を未熟な私ですが治療の一助となれば幸いと思い発表させて頂きます。 宜しくお願いいたします。